◇重厚さが味わえる「4・2FSI」 オールマイティー度はさらにアップ!
A6アバントをベースに、オフロード要素を加えるという成り立ちは新旧、変わらない。が、新型「オールロードクワトロ」の魅力度は、大きく引き上げられている。
今年、Q7がデビューするまでSUVをもたなかったアウディにとって、オールロードクワトロは唯一の「SUVに近い存在」であり、アウディが好むと好まざるとにかかわらず、ユーザーから「SUV不在をカバーするピンチヒッター的存在」といった捉え方をされるのもやむを得ないことだった。しかし、Q7のデビューでそれは消えた。
「オールロード」の名にふさわしく、街からデザートエリア、ハイウエーから氷雪に覆われたエリアまでを、快適かつ安全に、高いアベレージスピードで駆け抜ける−−。そんなオールマイティーな性能と贅沢さを併せ持つクルマとして、鮮やかに存在感をアピールし始めたのだ。
シングルフレームグリルの、クラシカルでダイナミックなイメージが、オールロードクワトロの個性と品格とダイナミズムを雄弁に物語る。前後のステンレス製アンダーガードとブラックアウトされたバンパー下部やホイールアーチ部が、オフロードでのタフさを強く予感させる。そして、クルマ全体を覆う、アウディならではの繊細で上質なデザインと造りこみがプレミアム性を際立たせている。
インテリアにも惹かれる。 モダンさと高い精度感、そして過剰さを抑えた贅沢さとエレガンスが組み込まれたキャビンにいると、自然に「いいクルマに乗っている!」という気分にさせられる。
日本仕様のエンジンは、V6/3・2FSIとV8/4・2FSI。共に6速ティプトロニックが組み合わされる。
3・2FSIも十分な余裕とスピードをもち、V6の軽快な回転感とノーズの軽さは爽やかなドライブフィールを楽しませてくれる。これはこれで十分に魅力がある。
しかし、4・2FSIの厚みある力感と重み感は、やはりオールロードクワトロのプレミアム度を押し上げる。
3・2の軽快さより、4・2の重厚さの方が、オールロードクワトロにはより相応しい味わいだということだ。
いずれにしても、高度に調教されたエアサスペンションとクワトロシステムは、いつでもどこでも、大きなボディーに極めてレベルの高い身のこなしと走破性をもたらしている。
キャラクターと存在感が鮮明になり、オールマイティー度に磨きのかかったオールロードクワトロは魅力的だ。
(2006年12月6日 毎日新聞)
燃費が良いのと、維持費がかからない車が1番ですよ・・・