九州大は8日、新素材を使った浮体に風車や太陽光パネルを載せることで巨大な海上風力発電所を可能にする技術を確立した、と発表した。新素材を用いることで従来より低コスト化が図れるという。
資金面でめどがつけば、10年程度で原発1基分に相当する100万キロワットの発電も可能になるとしており、今後、海上で実証実験を行う。
九州大は、炭素繊維強化プラスチック製コンクリートを開発し、浮体に活用。高強度でさびにくく耐用年数が100年以上のため、コストを大幅に抑えられるという。新素材を開発した太田俊昭・九州大名誉教授は「環境問題の解決につながる」と話している。
発電で得られた電力は、送電線を介して陸地に送るのではなく、海水を電気分解して水素を作る。水素は船で陸に輸送して水素発電や燃料電池に使う。
石油など化石燃料の枯渇や地球温暖化への懸念から、二酸化炭素(CO2)の排出が少ない海上風力発電が注目されており、東大が東京電力と共同で鉄筋コンクリートの浮体に風車を載せる構想で研究を進めている。
共同通信
コストが抑えられれば容易に活用できる。